《新刊紹介》イチ押しは『反戦川柳人 鶴彬の獄死』

           大阪唯物論研究会会員 倉島伝治

 

 できれば今後このブログを通して、共産主義や民主主義の徹底に関心を持つ方を対象に、定期的な新刊紹介を行っていきたいと思っています。

 今回は、以下の6つの作品を紹介します。イチ押しは、5番の『反戦川柳人 鶴彬(つるあきら)の獄死』です。

 

1.『プロレタリア文学とジェンダー』
 飯田祐子 中谷いずみ 笹 尾佳代 編著
 青弓社 2022年10月24日 発行
 P307 ¥4400
 表題からは「ハウスキーパー問題」しか思い浮かばない者としては、教えられることが多い。

 

2.『ボーダー 移民と難民』
 佐々涼子 著
 集英社 2022年11月30日 発行
 P267 ¥1980
 「入管・難民法改正案」に反対する立場を鮮明にして移民・難民・技能実習生・外国人労働者を取材したノンフィクション作品。

 

3.『魂魄(こんぱく)の道』
 目取真俊 著
 影書房 2023年2月7日 発行
 P186 ¥1980
 既発表のもの5本を合わせた短編集。「世界」に発表されたもの2本を含んでいるので、いまさら紹介もという感じだが、沖縄の置かれている現状を考えれば単行本化は意味あることだと思う。

 

4.『コロナ禍の労働・生活とジェンダー』
 昭和女子大学女性文化研究所 編
 御茶の水書房 2023年2月22日 発行
 P165 ¥4180
 「労働とジェンダー」と言えば非正規雇用労働者・男女賃金格差の問題抜きには語れないが、「女性活躍推進企業の女性正社員の現状」という関心ではどうかと思うが「コロナとジェンダー」を結びつけた本は少ないので。


5.『反戦川柳人 鶴彬の獄死』
 佐高信 著
 集英社新書 2023年3月22日 発行
 P221 ¥1078
 古関裕而(軍歌作曲家)を主人公とした2020年のNHKの朝の連続テレビドラマへの怒りをもとに書かれた。

 

6.『沖縄の生活史』
 沖縄タイムス社 編
 みすず書房 2023年5月12日 発行
 P855 ¥4950
 大部なので読み終えていないが、朝日新聞6月7日夕刊の社会面で紹介されていたこともあり、紹介することにした。