新刊紹介・書評

《新刊紹介》『パレスチナ解放闘争史 1916ー2024』

大阪唯物論研究会会員 倉島伝治 パレスチナ解放闘争史 1916-2024重信房子 作品社 482頁2024年3月25日 発行 ¥3,960円 重信房子氏は、元「日本赤軍」の幹部であり、その後「連合赤軍」を結成した森恒夫氏らと袂を分かち、1971年に…

《新刊紹介》『未明の砦』

大阪唯物論研究会会員 倉島伝治 『未明の砦』 太田 愛 角川書店 609頁 2023年7月31日 刊行 ¥2860 1月26日、第26回大藪春彦賞受賞作品。 少し古くなるが、ぜひ勧めたい書の1冊である。陸奥新報など11の地方紙に2021年4月から2023年…

《新刊紹介》『万国の労働者、団結せよ! マルクスと第一インターナショナルの闘い』他

大阪唯物論研究会会員 倉島伝治 推薦強度Aランク 「万国の労働者、団結せよ! マルクスと第一インターナショナルの闘い」マルチェロ・ムスト 著 結城剛志 監訳大月書店 434頁2023年10月18日 刊 ¥4,840 著者の既刊邦訳書は、「アフターマルク…

《新刊紹介》「関東大震災100年」の続きとして新刊2冊

大阪唯物論研究会会員 倉島伝治 推薦強度Aランク 1. Q&A関東大震災100年朝鮮人虐殺問題を考える 朝鮮大学校朝鮮問題研究センター在日朝鮮人関係資料室 編 八月書館 79頁 2023年9月1日 刊 ¥990 関東大震災と朝鮮人虐殺を考える上で、必要な論…

《新刊紹介》昭和天皇と戦争問題を問う新刊書2冊

大阪唯物論研究会会員 倉島伝治 推薦強度Bランク 昭和天皇の戦争認識 「拝謁記」を中心に山田 朗 新日本出版社 226頁2023年7月7日 刊 ¥1,870 初代宮内庁長官・田島道治の「昭和天皇拝謁記」【全7巻】(岩波書店2021~2023)を踏まえて…

《新刊紹介》「関東大震災と朝鮮人虐殺」関連の新刊書

大阪唯物論研究会会員 倉島伝治 今回は、「関東大震災と朝鮮人虐殺」関連の新刊書で、既読書を紹介します。ややマニヤックなものになりましたが、これ以外にもアマゾンで取り扱っていない数点は、書店注文で未入手です。入手してから読了後、紹介します。ま…

《新刊紹介》羊の怒る時 関東大震災の三日間

大阪唯物論研究会会員 倉島伝治 + 今回は、この一冊! 羊の怒る時 関東大震災の三日間 江馬修 著ちくま文庫 2023年8月10日発行 ¥924 関東大震災時の実体験をもとにした朝鮮人虐殺を告発すると同時に、自戒の念をも込めたドキュメンタリー小説。 1…

『チェルノブイリ並み被ばくで多発する福島甲状腺がん 線量過少評価で墓穴をほったUNSCEAR 報告』

大阪唯物論研究会会員 城 崎 肇 さる3月31日、「福島原発事故による甲状腺被ばくの真相を明らかにする会」が、表題の書籍を「耕文社」から世に出した。東京電力福島第一原子力発電所の事故から12年が経過した。あたかも福島原発事故などなかったかのように、…

《新刊紹介》イチ押しは『福田村事件』

大阪唯物論研究会会員 倉島伝治 今回は、以下の4つの作品を紹介します。イチ押しは、1番の『福田村事件』です。前回『鶴彬』を紹介しましたが、「初見」との声があったので、佐高信(さたかまこと)の参考文献に未収録の文献から幾つかを紹介します。 1.…

《新刊紹介》イチ押しは『反戦川柳人 鶴彬の獄死』

大阪唯物論研究会会員 倉島伝治 できれば今後このブログを通して、共産主義や民主主義の徹底に関心を持つ方を対象に、定期的な新刊紹介を行っていきたいと思っています。 今回は、以下の6つの作品を紹介します。イチ押しは、5番の『反戦川柳人 鶴彬(つる…