大阪唯物論研究会 会員 倉島伝治

矢作(ヤハギ) 弘(ヒロシ) 著
学芸出版社 発行
2026年1月1日 刊
187頁
¥2,420円
著者の主張は、本書の「おわりに」で、「日本のメディアは『急進左派市長が当選』と報じたが、『急進』とは言い切れないことは、本書を通読してもらえればわかる。マムダニノミクスは、所詮、ヨーロッパの社会民主主義レベルのリベラルである。マムダニが掲げる政策は、国内の州政府や他の都市政府にも多くの類例を見る。マムダニノミクスはそれを拡張、充実する程度の場合が多い。」と述べていることに尽くされていると思われる。
本書全体では、マムダニに好意的であり、USAリベラルの実態・実状がリアルに描かれており、興味深い。政治潮流である『米国民主主義的社会主義者[DSA:Democratic Socialists of America]』の影響というよりは、民主党内のニューディーラーの伝統(意識されていないかもしれないが)との関連を重視しているのではないかと思われるが、どうであろうか? 言い方を変えれば、DSA自身が無自覚なニューディーラーの後継者なのかもしれない。







