日本帝国主義と昭和天皇の戦争責任を改めて問う ―― 東京裁判(極東国際軍事裁判)の再読

岩本 勲 はじめに 安倍内閣は依然として、改憲を執拗に追及している。いうまでもなく、その眼目は第9条の文字通りの「有名無実化」である。改憲論者の主張の中心環の一つは、周知のとおり、歴史修正主義つまり「大東亜戦争」は自衛戦争であり、「八紘一宇」…

【書評】――『人工知能はなぜ椅子に座れないか』――                              情報化社会における『知』と『生命』 (松田雄馬著 新潮選書)

AI

兵庫正雄 「人工知能が人間の知能を超える地点」とされるシンギュラリティが到来すると叫ばれて久しい。今も本屋の店頭には実に多くの著者による『AI関連本』が山と積まれている。その大半は、『AI万能論』と呼ぶべきものである。著者たちの主観的意図は別に…

―― 韓国大法院(最高裁)「徴用工判決」判決 ―― 核心は日本帝国主義の朝鮮植民地支配の不当性(続編)

岩 本 勲 韓国最高裁「判決」の政治的歴史的意義については、本ブログの川下論文において基本的なことは既に述べられている。本稿は、「判決」の意義を主として法的側面から取り上げる。11月29日には、三菱重工業に対する元徴用工の賠償請求に対する最高裁小…

韓国大法院(最高裁)「徴用工」判決 ―― 核心は日本帝国主義の朝鮮植民地支配の不当性

川下 了 至極当然な韓国大法院の判決 日本の最高裁に当たる韓国の大法院が、去る10月30日、全員合議体(日本の大法廷に相当)を開き、旧日本製鉄の「徴用工」であった原告らに対して、新日鉄住金(旧日本製鉄の後継企業)は被害者に1千万円ずつ賠償するよう…

核兵器禁止条約の成立とその意義 ― 反核平和運動の歴史を振り返って ―

岩本 勲 はじめに 今から73年前、広島と長崎に原爆が落とされた。今年の「長崎平和宣言」は、原爆による被害と惨状、核兵器禁止の意義と今日の課題を、次のように、的確かつ簡潔に指摘している。長崎だけでも、一瞬にして15万人が死傷し、何とか生きたのびた…

書評:「AI vs 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著、東洋経済新聞社)

AI

兵庫正雄 「AIが神になる」・・・・・ならない。 「AIが人類を滅ぼす」・・・・・滅ぼさない。 「シンギュラリティ(注1)が到来する」・・・・・到来しない。 囲碁でも、将棋でも、人工知能(AI:Artificial Intelligence)を搭載したロボットが、プロ…

「中国の特色ある社会主義」とその理論的基礎である「社会主義初級段階論」

―― レーニンのネップ(НЭП=新経済政策)との関係を念頭において ―― 川 下 了 (1) 社会主義初級段階論〇 今日の中国経済とそれを指導する中国共産党の「中国の特色ある社会主義」を理解するためには、中国が「社会主義建設の初級段階にある」という認識を…

中国の社会主義市場経済とマルクス主義 (要約)

岩本 勲 本稿は、ある研究会で著者が報告した時のレジュメに、少し手を加えたものである。その報告の基になった著者の拙文「中国の社会主義市場経済とマルクス主義」は、PDFファイルで本ブログに公開しているので、併せてご覧頂ければ幸いである。 0. はじめ…

ブログ『唯物史観』を開設するにあたって

「共産主義」と「マルクス主義」という2語が、人々の意識から遠ざかって4半世紀が経ちました。1989年にベルリンの壁が崩壊し、1991年にはソ同盟(ソ連邦)が解体したことによって、「資本主義と社会主義の対決は資本主義の勝利に終わり、共産主義…

「10月社会主義大革命の100年についての ギリシャ共産党(KKE)中央委員会の声明」

川 下 了 この文書は、ギリシャ共産党中央委員会が発表した「10月社会主義革命の100年についての声明」について、研究会で筆者が報告した際のレジュメです。報告本文はPDFファイルで本ブログで公開しています。