《新刊紹介》『万国の労働者、団結せよ! マルクスと第一インターナショナルの闘い』他

大阪唯物論研究会会員 倉島伝治

推薦強度Aランク

  1. 「万国の労働者、団結せよ! マルクスと第一インターナショナルの闘い」
    マルチェロ・ムスト 著  結城剛志 監訳
    大月書店  434頁
    2023年10月18日 刊  ¥4,840
     著者の既刊邦訳書は、「アフターマルクス」(堀之内出版)がある。表題からわかるように、著者の視点は斎藤幸平氏と同様にマルクス・レーニン主義とは異なる。しかしながら、レーニンの第三インターナショナルにつながる端緒の資料集として、研究に値する。

推薦強度Bランク

  1. 『イギリス炭鉱ストライキの群像』
    熊沢 誠  旬報社  207頁
    2023年9月20日 刊  ¥1,870
     今日の日本の労働組合運動の実状に、1984~85年のイギリス炭鉱ストライキ闘争の研究を対峙させている。「A」ランクにできなかったのは、総括部分で斎藤幸平氏と同様の視点が支配的であるためである。関連書として、『イギリス炭鉱争議』(1984~85年)早川征一郎 御茶の水書房 2010年7月15日 刊 328頁 ¥6,820がある。

唯物論的歴史観